蚊からデングウイルスが検出されたのを受け、大半が閉鎖され、閑散とする代々木公園。公園に隣接する写真右端には感染者が確認されたNHK放送センターの建物も見える=2014年9月4日午後、東京都渋谷区(共同通信社ヘリから撮影)【拡大】
今後も蚊の採集器を園内に設置してウイルスの保有状況を調べる。調査地点は20カ所に倍増する。2日に蚊の採集器を設置、3日に回収していた。8月26日夕から27日朝にも35匹を捕まえたが、ウイルスを保有した蚊はいなかった。
「残念」「仕方ない」
「園内の蚊からデングウイルスが検出されました。移動をお願いします」
代々木公園では、4日午後2時すぎから閉鎖を告げる放送が流れ、職員が門に「園内立入禁止」の張り紙をくくりつけた。「仕方ない」と公園を出ていく利用者。近くの保育園では外遊びを見合わせるなど、影響は広がった。
代々木公園では、この日も多くの人が訪れていたが、放送や職員の誘導に従い、次々に園外に出ていった。
散歩中だった神奈川県寒川町の派遣社員、丸山紘司さん(26)は「休みが取れたから、のんびりしたかったのに。残念です」と落胆した様子。ジョギングで訪れた東京都世田谷区の男性会社員(38)は、入ろうとした際に立ち入り禁止を告げられ「公園は必ず入らなければならない場所でもない。仕方ない」。