日本で開催される五輪という大きな目標に、選手の目の色も変わった。体操男子床運動の世界選手権王者、18歳の白井健三選手(神奈川・岸根高)は「東京五輪は23歳といい年齢で迎えられる。チームを引っ張っていけるように頑張る」と意気込む。
会場計画スリム化
一方で、会場計画の見直しも進んでいる。建設需要の高まりで整備費は高騰。舛添(まずぞえ)要一知事は五輪後に利用されず、負の遺産となりかねない会場を見直す考えだ。
知事は環境への配慮から葛西臨海公園(江戸川区)のカヌー会場を隣接都有地に移転することを表明した。1日の都議会特別委員会では、本年度に基本設計を予定する6会場のうち、バドミントン、バスケットボール、セーリングの3会場は新設せずに既存施設の利用検討が報告された。
大会の準備や運営全般を担う大会組織委員会は当初50人ほどの所帯だったが、最終的には3000人規模に膨らむ見通し。来春にも港区の超高層複合ビル「虎ノ門ヒルズ」に移転する予定だ。