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地域材で「木の家」 森を元気に  林野庁の木材利用ポイント事業 申請11万件達成 (2/4ページ)

2014.9.11 14:55

「申請件数は順調に伸びており、地域材の需要喚起につながっている」と話す、林野庁林政部木材利用課長の吉田誠さん=2014年9月3日(ニュースペース・コム撮影)

「申請件数は順調に伸びており、地域材の需要喚起につながっている」と話す、林野庁林政部木材利用課長の吉田誠さん=2014年9月3日(ニュースペース・コム撮影)【拡大】

  • 木材をふんだんに活用した住宅の例。住宅の新築だけでなく、内装・外装の木質化もポイントの対象になる(林野庁林政部提供)
  • 林野庁の木材利用ポイント事業の概要=2014(平成26)年9月10日現在

 当初は昨年(2013年)4月1日以降の工事着手分から1年間が対象期間だったが、地域材の種類を一部外国材に拡大し、期間も今年9月30日まで延長された。ポイント申請は来年5月末まで。総予算は560億円。林野庁の木材利用課によると、昨年(2013年)7月1日からの申請件数は木造住宅と内装・外装の木質化工事で計10万3000件、木材製品と薪ストーブなどの購入で8000件にのぼった(今年9月5日現在)。

 木材利用課の吉田誠課長は「申請件数は順調に伸びており、来年5月の申請受け付け終了時点では、ほぼ予算額を消化する件数に達する見通しです。ポイント付与に対する関心は高く、住宅メーカーなどが交付対象になる木造住宅を商品化してセールスに力を入れたことなどもあって、当初の目的である地域材の需要喚起につなげることができたと考えています」と語る。

 ポイント事業は(2014年)9月末(※)で終了するが、林野庁では引き続き、「木材がいかに心地よい湿度を保ち、暖かくて、リフレッシュ効果や鎮静効果などが情緒の安定にもつながるといった木の良さ」をアピールするとともに、木材利用の拡大が「山村の活性化につながって森を元気にし、それがCO2吸収能力の向上によって地球温暖化防止などにも貢献する」という認識を深めてもらう広報活動に力を入れる。

森林資源が増大しているのに木材利用が進んでいない

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