長い間、私を悩ませていた右手親指の“爪でこぼこ病”が治った。早起きをして毎朝、ぬか床を混ぜていたら、数カ月でなくなってしまったのだ。
爪でこぼこ病とは私が勝手に付けた名前で、数年前から私の右手親指のツメに出ている大きく波打つ症状のことだ。皮膚科に行くと、「ストレスの可能性もありますが、もしかしたら爪水虫かもしれませんね…」などと乙女には受け入れがたい診断が下った。水虫、しかも手にできたとなれば一世一代の恥だ。「これはストレスに違いない」と自分に言い聞かせ、心配していた家族にも「ストレスみたい」と説明した。
この“爪でこぼこ病”は、かゆいとか、痛いとかの不快な症状はほとんどない。しかし、生えても生えても振幅約2ミリの波が爪の表面にできるので、とにかく目立つ。皮膚科の先生と同じように「あら、水虫じゃないの…」などと勘違いする人もいるかもしれない。そんな勘違いをされないように普段は指サックをして隠し、自宅で毎晩せっせと皮膚科でもらった薬剤を塗っていた。だがこの薬もあまり効果はなく、ストレスばかりがたまって悪化する日々。繊細な体質に生まれてしまった自分をのろいつつ、親指に指サックをはめるのが日課になっていた。