塩だけでなく、しょうゆやみそなども、信頼できる生産者のものを選ぶようにしている。「確かに普通のものと比べると値段は張りますが、その分、4倍にも5倍にもなって返ってくる。『きちんとした調味料を使いこなしている』という自信も持てますし、何より生産者を支えることができる」
約30年、仕事として料理に関わってきた松田さん。今春刊行した『調味料の効能と料理法』は「集大成」と語る。「ちゃんとした調味料を口にしていると、やさしさや物のでき方というものも分かってくる。先人たちの教えを、今の時代に合った形で伝えていきたい」(塩塚夢/SANKEI EXPRESS)
■まつだ・みちこ 1955年東京都生まれ。女子美術大学卒業。ホルトハウス房子氏に師事し、各国の家庭料理を学ぶ。93年から「松田美智子料理教室」を主宰。料理本、雑誌、テレビ、CM、講演、パーティープロデュースなどで活躍。