(3)最後に味を決める 「チェリートマトと卵のスープ」
オリーブオイルで炒めたニンニクとチェリートマトをチキンスープと白ワインで煮込み、最後に塩こしょうで味を調える。汁ものやスープの塩味はあらかたつけておいて、仕上げで調整するのが基本。最初からちょうどよいくらいにつけてしまっては、出来上がるころに煮詰まって塩辛くなってしまう。
(4)青菜を鮮やかにゆで上げる 「小松菜のおひたし」
青菜をゆでるときに塩を加えると、色があせるのを防ぐことができる。小松菜1束をゆでるなら、1リットルのお湯に対し、粗塩大さじ1杯が目安。りんごを褐変させるポリフェノール酵素の働きを防ぐ作用もある。
(5)腐敗を防ぐ 「簡単白菜漬け」
刻んだ白菜に塩をしてしばらくおくと、塩の脱水作用で白菜の中の水分が出て、白菜全体が塩水にひたっている状態になる。雑菌の繁殖が抑えられるとともに、野菜の酵素が引き出され、発酵熟成が進む。
(6)甘味を引き立てる 「煮小豆」
「辛い」と「甘い」の正反対の味覚を、一方を足すことで、もう一方を強める。菓子などに塩を少量入れると甘さが引き立つ。小豆を煮るときは、小豆1カップに対し、水4カップ、上白糖1/2カップと塩小さじ1杯を加える。