英国からの独立の是非を問うスコットランドの住民投票は18日夜、即日開票された。選挙管理当局は19日、最終結果は反対55.25%に対し賛成44.65%(有権者約430万人、投票率84.6%)で、独立は否決されたと発表した。英政府は国土の3割、人口の8%を超えるスコットランド(人口約530万人)のつなぎ留めに成功し、デービッド・キャメロン首相(47)は勝利宣言した。英国分裂による国力低下や経済混乱の危機は回避されたが、スコットランド側は今回「最大限の自治権」を得るとの約束を英政府から取り付けた。英国では他の地方でも分権要求が高まり、英国政治に長期的な影響を与え続けそうだ。
自治権拡大を約束
独立を目指すスコットランド行政府のアレックス・サモンド首相(59)は19日、エディンバラで敗北を認め、「負けたが、われわれは自分たちの道を着実に前進している」と支持者らに呼びかけ、拍手を浴びた。そして、スコットランドの自治権を拡大するとした英政府の約束が速やかに実行されるよう求めた。
一方、キャメロン氏も19日、ロンドンで独立が否決されたことを歓迎するとともに、英国の主要3政党の党首が合意した約束は「完全に履行される」と述べ、新たな徴税権限や社会保障の支出などで、スコットランド議会の権限拡大を11月までに合意し、来年1月までに法制化することを明らかにした。