民族問題に触れず
また、今回のスコットランドの独立をめぐる住民投票では、最後まで民族問題が焦点に浮上しなかったことは注目に値する。スコットランドは英国南部に多いアングロサクソン系とは違うケルト系住民による独自の文化を誇りとする。だが、本来は民族主義政党として出発し、独立運動を主導したスコットランド民族党も、幅広い住民支持を得るため民族問題には触れない戦略をとった。宗教や民族問題と結びつくと、独立運動は流血を招く危険性がある。その意味でスコットランドが今回展開した、最後まで暴力とは無縁の独立運動は一つのモデルとなりうる。(SANKEI EXPRESS)