サイトマップ RSS

「疾病の脅威」ようやく動いた国際社会 (3/4ページ)

2014.9.24 10:30

8月8日、スイス・ジュネーブでエボラ出血熱感染について記者会見する世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長=2014年(ロイター)

8月8日、スイス・ジュネーブでエボラ出血熱感染について記者会見する世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長=2014年(ロイター)【拡大】

  • エボラ出血熱の感染が確認された国=2014年9月5日現在

 いまだ把握できない規模

 国際社会は過去、数多の感染症を経験し封じ込めてきた。それなのに、なぜエボラ出血熱の感染拡大に歯止めがかからないのか。

 冒頭のWSJの論評は、致死的な疾病への対応は早期発見と脅威規模の正確な把握が重要だが、今回は集団発生の本当の規模をいまだに把握できていないことを問題視する。また、生物兵器テロや珍しい疾病用の新薬開発への金銭的なインセンティブがないことをあげる。さらに、薬や医療機材、人材の不足をあげ、「WHOの対応の失敗が新たに示すのは、この組織は救援機関というよりも政治的な政策決定機関ということだ」と批判する。

 ただ、こうした不足点は、エボラ出血熱への対応に限らず、今後、いつ発生するかわからない不測の事態に国際社会が備えておく必要があるといえる。

 感染者50万人の可能性も

 一方で、エボラ出血熱の感染拡大は、長年のリベリア内戦による混乱を経て、成長への道筋をゆっくり歩み始めた西アフリカの経済成長に打撃を与えそうだ。

来年1月末に感染者が50万人を超える可能性

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ