2014年9月27日午前11時53分ごろ、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん、標高3067メートル)が噴火した=※地形は「カシミール3D」で作製【拡大】
また、気象庁は噴火を27日午前11時53分ごろとしていたが、地殻変動を調べた結果、1分早く修正した。発生後は、御嶽山頂の約8キロ南にある国土交通省の監視カメラが噴煙を捉えた53分ごろを噴火時刻としていた。しかし、気象庁は山頂の南東約3キロに置いた、山の傾きを観測する機器を調べ、噴火は52分ごろだったと判断した。
官邸対策室に格上げ
一方、政府は28日、多数の人的被害が出たことから、災害対策基本法に基づき、御嶽山噴火に関する非常災害対策本部を設置。28日夕に開かれた初会合では山谷えり子防災担当相(64)が「対応の加速が必要だ」と指摘し、不明者の安否確認と救出、二次災害の防止、火山活動の監視徹底を指示した。現地対策本部長として松本洋平内閣府政務官(41)を派遣することも決めた。
政府は28日午後、西村康稔(やすとし)内閣府副大臣(51)を団長とする調査団を派遣。西村氏は被災現場をヘリコプターで視察後、長野県庁で阿部守一(しゅいち)知事(53)と面会、知事の支援要請に対し「全面的に協力する。人命救助を最優先とし、全力で対応したい」と述べた。
首相官邸の危機管理センターに設けられた官邸連絡室は28日、官邸対策室に格上げとなった。(SANKEI EXPRESS)