水蒸気があがる御嶽山(おんたけさん、3067メートル)。臨時ヘリポートに着陸する大型輸送ヘリは、天候回復を待って人員輸送を始める予定だった=2014年9月30日午前、長野県木曽郡王滝村の松原スポーツ公園(山田哲司撮影)【拡大】
福島県は今回の御嶽山噴火の前から、専門家を交えた火山の防災協議会を11月にも立ち上げることを予定していた。「避難計画の策定状況などを議論するが、情報伝達のあり方は今回の教訓として議題になる」(災害対策課)としている。
防災無線の整備を
火山の啓発活動をしている磐梯山(ばんだいさん)噴火記念館(福島県北塩原村)の佐藤公(ひろし)副館長(58)は「予兆がない噴火に備えて、山頂付近に防災無線を早急に整備すべきだ。登山口には電光掲示板などで直近の情報を流すことで、登山客に判断の材料としてもらうことも重要だ」と提案する。
日本山岳協会の小野寺斉(ひとし)常務理事は「現在は登山者同士で情報のやり取りをしているが、今後はこうした災害情報を協会でも共有し、情報ルートに入れていかなくては」と話す。
ただ、地震増加などの情報を単に伝えるだけでは、かえって誤解や混乱につながる恐れもある。避難や入山規制などの防災対応は、気象庁の噴火警戒レベルに基づいて行う体制になっており、今回のようにレベルの引き上げがない段階での情報活用は難しい。