一方、九竜地区のモンコック(旺角)では街頭占拠に反対する親中派の市民団体などが、デモ隊のテントを引き倒すなどして衝突し、警官隊が人垣を作って引き離した。
香港市内では3日も200以上の路線バスが運行を停止したり、ルートを変更したりして、交通混乱が続いた。一部の小中学校の休校も続き、市民生活への影響が深刻化している。
銀行も約20カ所の営業拠点で業務が停止。連休明けの3日の株式市場は通常の取引が行われ、これまでの急落で割安感が出たためやや反発したが、経済活動停滞への不安は高まっており、好意的だった世論の中にも、批判的な声が徐々に広がっている。
「17年には選挙権」
そんな中、中国本土の公安当局が「過激な危険分子」と警戒するウォンさんは、包囲網の中心で演説し、デモ隊を鼓舞した。9月26日から27日にかけての政府庁舎構内への突入で先頭に立ち、警察に逮捕されたが、約40時間拘束された後、無事釈放された。