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【花緑の「世界はまるで落語」】(30) 三人会 絶妙なバランス (3/4ページ)

2014.10.6 18:15

9月の「松竹落語会」で桂米團治(かつらよねだんじ)師匠(中)、林家正蔵(はやしやしょうぞう)師匠。写真右は柳家花緑(やなぎやかろく)さん。この後、米團治師匠はちゃんと寝ぐせを直して高座へ=2014年(柳家花緑さん提供)

9月の「松竹落語会」で桂米團治(かつらよねだんじ)師匠(中)、林家正蔵(はやしやしょうぞう)師匠。写真右は柳家花緑(やなぎやかろく)さん。この後、米團治師匠はちゃんと寝ぐせを直して高座へ=2014年(柳家花緑さん提供)【拡大】

  • 【花緑の「世界はまるで落語」】落語家、柳家花緑(やなぎや・かろく)とその一門。(前列左から)花ん謝(かんしゃ)、鬼〆(おにしめ)、花緑、初花(しょっぱな)、柳貴家雪之介(やなぎやゆきのすけ)、(後列左から)圭花(けいか)、緑太(ろくた)、フラワー、緑君(ろっくん)、花いち(はないち)、まめ緑(まめろく)、花どん(はなどん、提供写真)
  • 【花緑の「世界はまるで落語」】落語家、柳家花緑(やなぎや・かろく)とその一門。(前列左から)花ん謝(かんしゃ、3人目の弟子)、鬼〆(おにしめ、2人目の弟子)、花緑(師匠)、初花(しょっぱな、最初の弟子)、柳貴家雪之介(やなぎやゆきのすけ、弟子ではなく一門に入門)、(後列左から)圭花(けいか、10人目の弟子)、緑太(ろくた、7人目の弟子)、フラワー(8人目の弟子)、緑君(ろっくん、4人目の弟子)、花いち(はないち、5人目の弟子)、まめ緑(まめろく、6人目の弟子(女性))、花どん(はなどん、9人目の弟子(花緑さんの弟子はこの時点で9人)=2012年7月7日現在
  • 【本の話をしよう】「落語が教えてくれること」(柳家花緑著/講談社、1000円、提供写真)

 ですから、この会は若旦那たちが気を抜かないように他の落語会にはない工夫が施されております。実は当日の演目も出番順も決めずに、まず三人高座へ上がります。大きなサイコロをお客さんの前で振り、その場で順番を決めるのです。だれがトリを取るのかガチですから毎回全然分からない。

 この会は歌舞伎でおなじみの松竹さんが主催してくださり、全国色々な場所へ出向いて行っております。

 全員がトリネタ、ではダメ

 どちらの会も今後も続いていくと思います。やはりバランスが悪いと“船頭多くして船山に登る”になってしまいます。このことわざの意味は「指図する人が多過ぎるとかえって統率がとれず意に反した方向に物事が進んで行く」。だったら一人で演る独演会がいいということになります。バランスが大事なんすね。

 これは料理と一緒ですかね、最初はオードブルから始まって、真ん中は次への期待も持たせつつ満足させて、トリのメインディッシュに持っていく。もちろん、三人会は三人が主役ですからトリに遠慮はいりません。でも全員がトリネタを、つまり、鰻のお重に天丼にカレーライスが出てきたらお客さんはおなかいっぱいで苦しいです。少しずつ削るんです。鰻は白焼きか酢の物にする、ご飯を抜いて天ぷらだけ。最後はカレーライスでも良い、でも場合によりご飯少なめにするとか!

ガイド:『COREDO落語会』第1回

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