戦後最悪の火山災害となった御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県、3067メートル)の噴火で、長野県警は7日、この日の捜索で発見し、麓に搬送した3人全員の死亡を確認した。犠牲者は計54人となった。
3人のうち2人の身元は、愛知県小牧市、会社員、大脇信治さん(40)と愛知県豊田市、会社員、三宅真一郎さん(50)と判明。県警は残る1人の身元の特定を進める。大脇さんと三宅さんは長野県が行方不明としていた12人に含まれ、残る不明者は10人となった。警察や消防、自衛隊は8日以降も捜索を続け、発見を急ぐ。
自衛隊などによると、3日ぶりに再開した7日の捜索では、これまでで最多の約440人を山頂付近に集中して投入した。
「1秒でも早く」
再開された御嶽山の噴火での行方不明者の救出・捜索活動。これまでで最多の人員が頂上付近に投入され、捜索隊は、範囲を山頂全域に広げて新たに“ローラー作戦”を展開した。標高3000メートルという過酷な環境に資機材も駆使し、新たに3人を探し出した。「1秒でも早く見つける」。隊員は士気を高めている。