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【御嶽山噴火】捜索再開 新たに3人発見、死者54人に 疲労募る家族ら 寄り添う保健師 (3/4ページ)

2014.10.8 10:35

御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県、3067メートル)山頂付近で横一列になって捜索する自衛隊員=2014年10月7日正午ごろ(陸上自衛隊提供)

御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県、3067メートル)山頂付近で横一列になって捜索する自衛隊員=2014年10月7日正午ごろ(陸上自衛隊提供)【拡大】

  • 【御嶽山噴火】被害状況(2014年9月28日~10月1日)。※2014年9月27日午前11時53分ごろ、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん、標高3067メートル)が噴火した。
  • 常時観測対象の47火山=2014年9月27日現在
  • 長野・岐阜両県にまたがる御嶽山(おんたけさん、3067メートル)=※カシミール3Dで作製
  • 長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん、標高3067メートル)

 ≪疲労募る家族ら 寄り添う保健師≫

 発生から10日以上が過ぎ、救出を願う家族らのストレスも日増しに強まっている。「少しでも、その心の重荷を軽くしてあげたい」。家族らが情報を待つ長野県木曽町の施設では、地元保健師らがそっと寄り添い、支え続けている。

 広い待機所の片隅で、どの輪にも加わることなく膝を抱え、1人座る高齢の男性の姿があった。待機所では、発表がある度に緊張が走り自分の家族の情報ではないと分かると、ため息が漏れる日々が続いた。度重なる雨で思うように捜索が進まない中、疲労はピークに達しようとしている。

 夫婦や支え合う家族がいれば、多少の気持ちをつなぐこともできるが、1人では抱えきれなくなって体調を崩すケースも多い。「お一人で大変ですね」。木曽保健福祉事務所の女性保健師(48)は、その男性にそっと声をかけ、温かいお茶を差し出した。保健師らは、余計な負荷をかけてはいけないと、聞き役に徹する。じっと寄り添う保健師に、男性はぽつぽつと語り始めた。「もうじき祭りがあるんだ」。地元の祭りや郷土の料理…。遠方から息子を捜しにやってきたという男性は、たわいのない話を続けた。

未曽有の噴火災害 保健師、家族を支えるのは未知の領域

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