【大人の時間】
来年で50歳になる。記者、編集者として25年以上。生活は不規則で、不摂生には自信がある。体のどこかにガタがきてもおかしくない。この際、体の隅々まで徹底的に診てもらおうと思い立った。初体験の「人間ドック」。神奈川県葉山町にある高度先進心臓病治療センター「葉山ハートセンター」でお世話になった。
「病気にはもちろん早期発見、早期治療が大切ですが、『問題なし』を確認するために受けるという、気楽な気持ちで楽しんでください」
上野秀樹院長は、明るくこう言って迎えてくれた。
葉山ハートセンターは、「ハート(心臓)」の名の通り、心臓病治療の専門病院として2000年5月に設立された。心臓病治療のために各分野のエキスパートが結集。これまでに2000件を超える心臓手術を行ってきた。特に、心臓機能低下例に対する手術の経験が豊富で、冠動脈や大動脈瘤、心房細動などの不整脈に対する治療にも積極的に取り組んでいる。緊急治療も365日24時間対応している。
三浦半島の葉山の海沿いに立地し、相模湾、江の島、富士山の眺めが広がる。「ICU(集中治療室)で手術から目覚めたときに真っ先にこの景色が目に入る。新しい命の始まりを実感できる最高の場所」と、上野院長は言う。