ぜひとも、アラサー以上の女性のみならず、男子にも見ていただきたい。決して惚(ほ)れた腫れたの映画ではありません。人としてどう生きるか?みたいな。ひとりの人間として自分と照らし合わせながら見ていただきたい作品でございます。(俳優、タレント 坂上忍/SANKEI EXPRESS)
【STORY】
米ハリウッド女優、グレース・ケリー(ニコール・キッドマン)は1954年「喝采」(ジョージ・シートン監督)でアカデミー主演女優賞を手中に収め、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気を誇っていた。ところが、56年、モナコ大公、レーニエ3世(ティム・ロス)との結婚を発表、女優を引退することも報告し、世界中のファンを驚かせた。その後、6年の歳月が流れた。公妃としての立場になじめず、戸惑いばかりを感じていたグレースのもとへ、ヒチコックが訪れ、主演映画への出演を持ちかける。折しも、モナコはフランスのシャルル・ド・ゴール大統領(アンドレ・ペンブルン)から過酷な課税を強要されており、夫は窮地に立たされていた。国家の危機を救おうと、グレースは一世一代の勝負に打って出る。オリヴィエ・ダアン監督。