リニアは車両に超電導磁石を搭載し磁力によって浮上させ、最高時速500キロ超で走行。品川-名古屋の最短時間は現行の東海道新幹線の1時間28分から40分に、2045年の開業を目指す大阪までは2時間18分から1時間7分に短縮される。
関西経済界や自民党の一部が求めている大阪までの同時開業について、柘植社長は「名古屋-大阪も時間のかかる工事。無理だ」と述べた。
9割近くがトンネル
品川-名古屋の9割近くを占めるトンネルのうち、都市部の延べ約55キロは、深さ40メートル以上の「大深度地下」を通る。用地買収が不要なことから大深度工法を採用したが、機材の搬入など課題も多く、地表から約30~40メートルの深さの品川、名古屋両駅の工事には10年以上かかると想定されている。