「2人を任命したのは私であり、任命責任は首相である私にある。国民に深くおわびを申し上げる」
首相は小渕、松島両氏の辞表受理後、官邸で記者団に、自らの責任をあっさり認めて頭を下げた。9月の内閣改造からわずか1カ月半だが、野党の追及にさらされ閣僚が相次いで辞任に追い込まれるより、むしろ一気に決着させた方が政権運営に与える影響を最小限に食い止められると判断したからだった。
首相の判断は、第1次政権で味わった苦い教訓の上に立っている。当時は、高い内閣支持率でスタートしながら、事務所費問題を受けて佐田玄一郎行政改革担当相(当時)が辞任したのを皮切りに、松岡利勝農林水産相(当時)が自殺するなど次々と閣僚が交代し、支持率は急落。07年の参院選で大敗し、短命内閣に終わった。