10月10日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、「蓄えを持っている人々はルーブルに対する幻想を捨て、自分たちのお金を守ろうとしている」とする匿名の露大手銀行幹部の話を取り上げている。実際、この銀行では、顧客が訪れ、数万から数十万単位でドルを購入しているという。今後、ルーブルがさらに下落し、資産が目減りする前の防御策を打っているのだ。
一方で、貯蓄する慣習のない一般ロシア人が恐れているのは、ルーブル安よりもインフレだ。
もともと高品質の生活物資は欧州などからの輸入品に頼っている状況にある。8月、プーチン政権は対露制裁の報復措置として肉や魚、穀物などの欧州産の食料品を輸入禁止にした。品薄状態となったところに、ルーブル安が直撃し、平均物価は10%ほど上がった。