――そこは「まぜこぜの社会」にとって大事なポイントです。だって、「~人が嫌い」「障がい者は~」といった、ほとんどの差別は感覚的で、論理的ではない。気持ちだけでは、「まぜこぜ」は実現できないのだと思います
「伝え合うことも大事ですね。この間、温泉に外国の方が入ってきてにぎやかにしゃべり始めた。ここは言わなければと思って、『温泉は日本人にとって虫の声や自然の音を聞き、情緒を楽しむ場所でもある。静かに雰囲気を楽しむことも大事なこと』と伝えたら、わかってもらえました。日本人の弱いところですが、これからは、異文化をハンドリングする能力ももっと身に付けていく必要があると思います」
現場から広がる輪
――文化の違いを面白がれるといいですね。企業で「まぜこぜ」が実現できると、社会も変わっていくんじゃないでしょうか
「われわれも少しずつ変わろうとしています。たとえば障がい者雇用。仙台では、複合機の清掃活動を障がい者の方々に担当してもらう活動を始めており、6人を雇用しました。そのほかにも、視覚障がい者を支援する立体コピー、コーヒーや紅茶などのフェアトレード商品の導入、贈答用の花に障がい者施設で栽培された胡蝶蘭を利用するなど…。現場のメンバーの中に強い思いをもった人がいるので、決してトップダウンではなく、着実に輪が広がっています」