ハンガリー・首都ブダペスト【拡大】
「反対」FBに21万人
苦肉の策としてネット利用税が浮上したわけだが、今度は国民が猛反発した。欧州委員会のネーリー・クルス副委員長(73)=デジタル戦略担当=まで「政府とネット利用者の双方にとって残念なこと」とツイッターに投稿するなど、前例のないネット利用税の導入案に波紋は広がるばかりだ。
驚いたオルバン・ビクトル首相(51)率いる中道右派の与党フィデス・ハンガリー市民同盟は徴収税額の上限を個人で700フォリント(約310円)、プロバイダーを含む事業者で5000フォリント(約2220円)に定めたが、国民の怒りは収まらず、反対者を募るフェイスブックの公式ページの賛同者は21万人に達し、急遽デモ決行となった。
ハンガリーの財政赤字削減策には、11年に塩分や糖分の高いスナック菓子や炭酸飲料に課税する“ポテトチップス税”を導入しようとしたり、12年に外資系の銀行、通信会社、エネルギー会社に時限的な課税を行うなど、「その場限りの税収増に依存しすぎる」(国際通貨基金=IMF)との批判がつきまとう。今回のネット利用税にも、なりふり構わぬ増税策との厳しい評価は免れそうにない。(SANKEI EXPRESS)