ベルゴロド州のカロチャでは、学校の建物を使った一時収容施設で5家族の28人が生活している。その1人、レーナさん(58)は、親露派に属する息子の導きで、娘や孫娘らと避難した。「持てる物を持ってきたが、多くの人が助けてくれる。ロシアには本当に感謝している」という。
レーナさんは、ウクライナ西部や首都キエフの人々とは「価値観が異なる」と言い切る。「彼らはステパン・バンデラ(1909~59年)を信奉している。バンデラはファシストであり、私たちはファシズムを受け入れられない」
バンデラは第二次大戦期から50年代まで対ソ連パルチザン闘争を行ったウクライナ蜂起軍(UPA)の指導者で、ウクライナ独立運動の主要人物とされる。バンデラ派がナチス・ドイツに手を貸す局面があった点をとらえ、ウクライナ東部やロシアでは「ファシスト」のレッテルを貼る人が多いのだ。
「ウクライナ政権の進める欧州統合など必要ない。東部はロシアの一部になるべきだ」との意見も複数の人から聞かれた。