閣僚追及の急先鋒(きゅうせんぽう)といえる枝野氏は17日、選挙区内でうちわを配布し、辞任した松島みどり前法相(58)について「政治の場面だけで決着をつけていい問題でもない」と主張。枝野氏の指示で民主党議員が17日、公職選挙法違反だとして松島氏を東京地検に刑事告発した。
自らも公選法抵触の恐れがある枝野氏だが、川端達夫国対委員長(69)は記者会見で「他とは歴然たる差がある」と枝野氏を擁護した。
枝野氏も収支報告書の誤りが発覚した望月義夫環境相(67)と小渕優子前経済産業相(40)には「理由や原因の説明をいただいていない」と追及の手を緩めない構えで、民主党は29日の衆院経済産業委員会でも外国人献金問題などを抱える宮沢洋一経産相(64)を追及した。
国会審議に影響
スキャンダル追及合戦と化した今国会だが、労働者派遣法改正案の審議が遅れるなどの影響も出ている。