松島みどり法相が選挙区で配布したうちわ=2014年10月7日午前、国会・参院第1委員会室(酒巻俊介撮影)【拡大】
わずか1カ月半で法相辞任に追い込まれた松島みどり氏(58)。20日の会見では、「私の問題で国政を停滞させたくない」と淡々と辞任理由を説明したが、うちわを配布した点については「違法性はない」と強弁。小渕優子氏(40)との“同日辞任”となったことに対しては「女性の活躍」への影響をきっぱりと否定するなど最後まで強気を貫いた。
「私の言動が国政に遅滞をもたらし、国民に迷惑をかける事態を招き、大変申し訳ない」
会見の冒頭から、はっきりとした口調で反省の弁を述べる松島氏。国会では野党の追及が絶えず顔色がさえない日が続いたが、辞任会見では吹っ切れたような表情を見せた。
赤い服がトレードマークの松島氏だが、この日は上下とも白いスーツ。「新しいまっさらな気持ちでまた歩み出そう」と思って選んだというだけあって、会見でも「一議員として安倍内閣を支えていきたい」「首相には『心機一転。新しい気持ちで能力を発揮してほしい』と言われた」など、滑らかな口調で前向きな発言を繰り返した。
しかし、“うちわ問題”に話が及ぶと一転、「投票につながるような高価な物ではない」と語気を強め、公選法で寄付を禁じる「有価物ではない」と述べ、改めて違法性がないことを強調した。