松島みどり法相が選挙区で配布したうちわ=2014年10月7日午前、国会・参院第1委員会室(酒巻俊介撮影)【拡大】
≪社会の第一線女性 「残念」「登用諦めないで」≫
「すべての女性が輝く社会づくり」を旗印に、女性の閣僚入りを進めてきた安倍政権。その象徴的な存在だった2人の辞任を、社会の第一線で活躍する女性はどうみるのか。
「国の女性の積極登用に影響され、まさに民間企業でも女性の活用が進もうとしているところだった。特に小渕優子氏は子供を持つ女性で、多くの女性が活躍を期待していただけに、今回の問題は残念」と悔しがるのは、女性活用の研修などを手がける「デリィス」(東京都港区)の杉浦里多(りた)社長(40)だ。
女性閣僚の相次ぐ辞任については「女性登用を行うと、視線が厳しくなるのも確かで、『出世が早すぎる』などという雰囲気もあったのではないか」と推測。その上で「これで女性はリーダーに向かないといった印象が広がらないことを願う。成果を出すことが大前提だが、政府は女性登用を諦めないでほしい」とした。
家事代行サービス「ベアーズ」(東京都中央区)の高橋ゆき専務(45)は「企業や国民が女性の登用に共感を持ち始めていたという点で、女性閣僚をシンボリックに登用することに意味はあったと思うが、今回の一件はその雰囲気をまたゼロに戻してしまうことになる」と、辞任が与える影響を危惧。「閣僚には、女性の活躍が必要だと言ってくれる人が今後も就任してほしい」という。