恋愛ファンタジーの金字塔として世界中の人々に愛されてきた「美女と野獣」が実写映画化された。フランスの民話を題材にビルヌーヴ夫人(1695~1755年)が1740年に執筆した同名の物語をベースとしている。ヒロインのベルを演じたのはフランスの人気女優、レア・セドゥ(29)だ。
運命の犠牲者ではない
最近、映画「007」シリーズの次回作でボンドガールへの起用が報じられ、男性ファンを喜ばせたばかりだが、逆に「美女と野獣」では「多くの子供たちに見てもらいたい」との思いが強い。セドゥは「私は大の子供好きなんですよ。子供たちがベルの心の成長を見て、何らかの生きるヒントを得てくれたら、うれしいですね」と期待を込めた。
少女ベル(セドゥ)は、バラを盗んだ父親の罪を背負って、恐ろしい野獣(バンサン・カッセル)が主として暮らす城に閉じ込められてしまう。だが、野獣の要求といえば、毎晩夕食を共にすることだけだった。ほどなくベルは野獣の隠れたもう一つの顔に気付きはじめる。