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危険ドラッグ 自転車走行でも「免停」 減らぬ事故 法律駆使して乱用者排除 (3/5ページ)

2014.11.4 08:50

危険ドラッグを使用した男の車が突っ込み、死傷者を出した事故現場=2014年6月24日、東京都豊島区西池袋(宮川浩和撮影)

危険ドラッグを使用した男の車が突っ込み、死傷者を出した事故現場=2014年6月24日、東京都豊島区西池袋(宮川浩和撮影)【拡大】

 前年の3倍に迫る

 10月27日未明、東京都目黒区の交番前を歩行者のようなスピードで遅く走る乗用車が通った。乗用車はガードレールに衝突。目黒署員が駆けつけたところ、運転していた男の所持品から危険ドラッグが見つかり、男は道交法違反(過労運転等)容疑で現行犯逮捕された。

 今年の危険ドラッグによる交通事故は都内だけで24件目。池袋で危険ドラッグを直前に吸引した男が運転する車が暴走し、7人が死傷した事故が起きた6月までは5件だったが、7月以降、急増し、昨年1年間(9件)の3倍に迫っている。

 警視庁幹部は「6月から危険ドラッグの取り締まりを庁挙げて強化したが、危険ドラッグの蔓延(まんえん)に追いついていない」と危機感を募らせる。別の幹部も「乱用者はニュースに興味がなく、池袋の事故すら知らない者も多い。危険性や違法性が浸透していない」と指摘する。

 成分が過激化

 危険ドラッグを吸引して自転車を運転し、運転免許を停止される見通しとなった台東区の無職男性が所持していた危険ドラッグは「ハートショット」と呼ばれ、死亡事故が多発している新種だった。

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