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【勿忘草】熱かった政治への関心 (2/2ページ)

2014.11.6 09:25

ブルキナファソ・首都ワガドゥグ

ブルキナファソ・首都ワガドゥグ【拡大】

 開票所には立会人もいる。日本と異なるのは文字が読めない人も投票できるよう、投票用紙に顔写真が印刷されていて、丸をつけて投票することくらい。「投票の様子は日本とよく似ている」と答えると、記者はうれしそうにうなずいていた。

 あれから4年。憲法の規定で次の選挙に出馬できないコンパオレ氏は、自身の立候補を可能にする憲法改正案を提出したが、軍部や市民の激しい抗議に遭い大統領を辞した。27年前、クーデターで政権を奪取した人物がクーデターで政権を追われるとは皮肉だ。

 一連の取材で私が一番驚いたのは、国民がたびたび選挙の話をし、多くの人が投票所に足を運ぶことだった。特に若い人は熱心で、若年世代の政治への関心の高さがうらやましかった。

 現在、ブルキナの政権は軍部が掌握していると聞くが、あの熱心な若者たちがより良い国を作ってくれると信じたい。目の前のテレビは、低投票率で選出された議員の不祥事を追及する国会中継を映している。(道丸摩耶/SANKEI EXPRESS

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