さらに、「ジョン・レノンが歌ったように、誰もが想像する力を持っている」と、名曲「イマジン」について触れ、「より良い、より自由な世界の物語を語り続ける努力をすること。壁に取り囲まれているときでも、壁のない世界について語ることはできる」と訴えた。
最後に村上さんは、「2014年のベルリンは、そうした力についてもう一度考えるのに最適の場所」とした上で、香港で民主化デモに参加している学生らにエールを送り、スピーチを締めくくった。
ウェルト文学賞はドイツ大手紙が1999年に創設。これまで米国のフィリップ・ロスさんやイスラエルのアモス・オズさんら世界的な作家が受賞し、日本人では村上さんが初めて。村上さんは2006年にチェコの「フランツ・カフカ賞」、09年にイスラエルの「エルサレム賞」を受賞しており、毎年、ノーベル文学賞の有力候補として名前が挙がっている。日本ではほとんど公の場に姿を見せず、自らを「絶滅危惧種」と評したことも。(SANKEI EXPRESS)