≪中国野望 自国主導で「経済覇権」≫
中国は北京でのAPECを通じ、自国主導で新たな枠組みを作り上げる「経済覇権」への野望をうかがわせた。北京に本部を置くアジアインフラ投資銀行(AIIB)へのインドネシア参加や、韓国との自由貿易協定(FTA)交渉妥結、人民元の国際化につながる香港との越境株式取引の発表がそうだ。金融、貿易、通貨の面から、日米欧など国際社会の既存の枠組みへ対抗軸を打ち出した形だ。
中国は「日米欧などの国際経済ルールに従い続けるよりも、中国主導型の枠組みに周辺を従わせる戦略を練ってきた」(中国の経済学者)という。APEC参加21カ国・地域は「従わせたい周辺」に重なり、主催国の立場で主導権を握る演出ができると考えた。
日本が最大出資国でマニラに本部を置くアジア開発銀行(ADB)に対抗する組織のAIIBは、中国の提唱で21カ国が先月、創設計画の基本合意書に署名した。