アジアの地域安保については、習氏が中国の主張する域内諸国による安保メカニズムの構築を強調したのに対し、オバマ氏は東、南シナ海での「航行の自由」を指摘して、中国の海洋進出を強く牽制した。また、安倍晋三首相と習氏の会談が実現したことを緊張緩和に向けた動きだとして、「歓迎する」と語った。
香港での民主化デモは、「違法行為だ」として外国の介入を拒む習氏と、民意に沿った選挙制度などを求めるオバマ氏の間で、立場の違いが鮮明になった。香港では、警察が一両日にも学生らの強制排除に踏み切るとの観測が出ている。(北京 山本秀也/SANKEI EXPRESS)
≪大国関係変貌 協調演出も利害錯綜≫
オバマ氏と習氏の会談は、国交正常化から35年を迎えた米中関係の変貌を映し出すものとなった。旧ソ連を「共通の敵」として手を結んだ米中は、世界の二大経済大国として地域や国際問題で「共通の利益」を求める一方、安全保障や民主、人権などの原則問題で対立するなど、利害の錯綜(さくそう)を深めつつある。