女性たちは文字を学ぶ教育を受けていない。ビーズの文章の中には「夫は私以外の女性を妻に迎え、とてもやりきれない」など一夫多妻制への悲しみなどがつづられ、まるでツイッターの一言のように表現されている。
どんどん進む文明や環境破壊に対し、批判的な作品もある。「100年後の水筒」は、放射能汚染や海面上昇が自然を破壊し、飲料水もほとんど確保できなくなった未来を想定。人体そのものに水を蓄えるための人工臓器を設置するなどのデザインを提案し、警鐘を鳴らす。
また、ダグラス・クープランドは「21世紀初頭のスローガン」で、「インターネットのない貧困は本当に恐ろしいだろう」「ダウンロード不可能なものは全て蓄積しろ」などの言葉で、インターネットが象徴する、情報があふれかえる社会の危うさを痛烈に批判する。
「ジェネレーションX~加速された文化のための物語たち」の著書でも知られるクープランドについて、横山ディレクターは、「言葉がシャープで、ユーモアやアイロニーもある。日本ではもう一つ批判的な文化が育っていないが、つねに批判的に社会をみている彼の視点や言葉は参考になる」と共感する。