Q 再稼働はいつ
A 年明け以降になりそうです。大きなヤマ場は越えましたが、建物や機器の詳細な仕様を示す工事計画や、運転管理体制をまとめた保安規定の審査が残っているためです。その後、使用前検査に入り、原子炉を起動して発電し、機器が問題なく動くか検査した上で営業運転に移ります。
Q 防災面の整備は
A 事故に備えて原発の半径30キロ圏の自治体がつくる避難計画について、住民には計画通りに避難できるか強い懸念があります。福島の事故では大量の放射性物質が拡散し、被害は広域化しました。川内原発の避難計画は、安倍晋三首相が9月の原子力防災会議で「合理的と確認し、了承した」と述べましたが、避難住民のマイカーによる渋滞の発生の恐れなど、課題は山積したままです。避難計画は、実効性を詳しく審査する第三者的な機関がなく、再稼働の条件にもなっていません。