手作業、米国産
工程は昔ながらの手作業とハイテク機器を併用。使用する革パーツの裁断は、昔ながらの型枠を使用し、8月にコンピューター制御による裁断機も導入。牛1頭分の原皮から、レーザー光線で瞬時に無駄なくさまざまなパーツを裁断していく。
「革はネブラスカ州など米国産のみ。近くに革なめし工場を持ち、自社で全工程を扱うので、高品質かつリーズナブルな価格が実現できます」とオーナーのビル・スウィージーさん(61)。ミズーリ州にもある米国内の工場での生産にこだわりつつ、日本では展開していない業務用の一部を中国などでも生産、品質は米国と同じ基準を保っている。
いまも主力は業務用。世界中の油田や製油所、建設現場で使用され、2008年のリーマン・ショック後の不況下でも需要は堅調だった。一方、ファッション用の人気は、日本で最初に火が付いた。その勢いを広げようと、韓国や台湾などで新店を続々オープン、アジアを攻略しようとしている。