スマホで中継
ほかの3人が10時直前に着座し、ピーンと張り詰めた空気はそのままに、対局が始まった。その様子を後ろで正座しながら見ていたのは埼玉県さいたま市の開智学園・中高一貫部4年(高校1年)の秋月嶺君だ。対局の様子に「迫力ありますね」。地域社会を学ぶ授業「首都圏フィールドワーク」でリポートを書くため将棋会館を訪れた。
対局見学に続く片上大輔理事(六段)への質問で秋月君は、真っ先にコンピューターと棋士の対局「電王戦」2、3回団体戦で棋士が負けたことについて聞いた。片上理事は「連盟には、『まさか負けるとは』と思った人もいるし、『やっぱりコンピューターはすごい』と思った人もいる。確かに、勝負の世界で結果は尊い。私自身は受け入れて、どう対策を考えるかだと思う」と答えていた。
対局は地下でも行われていた。衛星放送「囲碁・将棋チャンネル」銀河戦の収録だ。来年1月放送分とのことで、対局者名を書くと、誰が勝ち上がったか分かってしまうため紙面では明らかにできないが、スタジオの別室では、田村康介七段と斎田晴子(さいだ・はるこ)女流五段がテレビのモニターを見ながら解説していた。