【牧野直子の健康ごはん】
今回とりあげた食材は「麩(ふ)」。麩は、鍋焼きうどんやすき焼き、すまし汁、みそ汁など決まった料理で使うことが多く、しょっちゅう食べているものではないようです。
その麩を主役に脇役にと使って60品近い料理を載せたレシピ本「からだにいいお麩のレシピ帖」(池田書店)をこのたび作りました。
麩は食品成分表で米やパン、麺などと同じ穀類に分類されます。原料は小麦粉です。その小麦粉に水を加え、粘りを出し、練りあがったものを水で何度も洗ってでんぷんを洗い出します。そうすると、植物性のタンパク質「小麦グルテン」が残ります。この小麦グルテンに小麦粉や餅粉を加え混ぜたものを成形して、ゆでたり蒸したものが「生麩」で、焼いて乾燥させたものが「焼き麩」です。
レシピ本では、ドーナツ型の車麩や板状の板麩、丸い小町麩やもち麩などの焼き麩を使いました。特に直径8~10センチくらいの車麩は、カロリーが気になる肉やパンの代わりに大活躍。