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よみがえらせて「未来へ接続」 増田セバスチャン監督、有村架純 映画「くるみ割り人形」 (2/3ページ)

2014.11.28 15:00

声優を務める有村架純(かすみ)さん(左)と増田セバスチャン監督=2014年9月26日、東京都港区(宮川浩和撮影)

声優を務める有村架純(かすみ)さん(左)と増田セバスチャン監督=2014年9月26日、東京都港区(宮川浩和撮影)【拡大】

  • 人形アニメーション映画「くるみ割り人形」(増田セバスチャン監督)。11月29日公開(グアパグアポ提供)。(C)1979,2014_SANRIO_CO.,LTD.TOKYO,JAPAN

 吹き替えに大苦戦

 仕事に着手した増田が真っ先に掲げたテーマは「過去から未来への接続」だった。「例えば、私の『くるみ割り人形』を鑑賞してくれた子供たちが、大人になってから『自分もあんな映画作ってみたいな』という気持ちになってもらいたいのです。僕はアートディレクターだから、ビジュアル作りには絶対の自信があります。だから作品の持つメッセージ性をどう伝えるかにより力を注ぎました」

 同席した有村は今年、すでにスタジオジブリのアニメーション映画「思い出のマーニー」(米林宏昌監督)で声優を経験していたが、今回の吹き替えには大苦戦したそうだ。「Kawaii」を標榜(ひょうぼう)する増田監督からは「クララの幼くて、甘えた感じを前面に押し出してほしい」と要求されたものの、等身大の自分をぶつけようと臨んだ有村は「私とはまったく反対のタイプなのでペースがつかめませんでした」と苦笑い。数時間に及ぶ監督とのイメージのすり合わせを経て、有村は監督の求めるクララ像を何とか表現することができた。「少女から大人の女性へと成長していくクララに、今の自分の姿を重ねて吹き替えに臨んでみたんです。監督の提案ですが、不思議とうまくいったんですよ」。11月29日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:宮川浩和/SANKEI EXPRESS

増田セバスチャン監督略歴、有村架純略歴

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