【かざすンAR(視聴無料)】映画「幸せのありか」(マチェイ・ピェブシツア監督)。12月13日公開(アルシネテラン)。(C)Trmway_Sp.z.o.o_Instytucja_Filmowa“Silesia_Film”,TVP_S.A,Monternia.PL_2013【拡大】
演出も「間」を怖がることなく、過剰な演出に走らない=逃げない-ことによって実話であることの信憑(しんぴょう)性が増している。
まさに、スタッフサイドの勇気が生んだ珠玉の作品と言っても過言ではない。結構、生意気なこと言ってるでしょ。でもね、言いたいの!
誰よりも「普通」
何故ならば、わたし、20歳そこそこのころ、脳性まひの役をやったことがあるんです。その作品も実話でした。ご本人にも会いに行きました。
その時に感じたこと、目の当たりにさせられたことはね。ご本人の生命力もすごいんだけど、世話をしていたお母さんがすごいのなんのって。ひと言で表すならば、いたって普通に育ててるんです。傍目(はため)から見れば、普通じゃないんですよ。でもね、だからこそ「普通」というモノを誰よりも大事にしている。
普通に叱る。普通にほったらかす。普通に下(しも)の世話をする。
大袈裟(おおげさ)ではなく、衝撃でした。なんか、自分自身が情けなくなりました。