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勢力拡大する反捕鯨団体シー・シェパード (2/4ページ)

2014.12.2 10:20

日本の調査捕鯨船団の目視採集船「第3勇新丸」(右)に衝突してくるシー・シェパードの妨害船。暴力を止めようとしないシー・シェパードは年々、右肩上がりで支援者からの寄付金を増やしている=2010年2月6日、南極海(AP=シー・シェパード提供)

日本の調査捕鯨船団の目視採集船「第3勇新丸」(右)に衝突してくるシー・シェパードの妨害船。暴力を止めようとしないシー・シェパードは年々、右肩上がりで支援者からの寄付金を増やしている=2010年2月6日、南極海(AP=シー・シェパード提供)【拡大】

  • 反捕鯨団体「シー・シェパード」(本部・米ワシントン州)の創始者、ポール・ワトソン容疑者(国際氏名手配中、共同)

 SSが近年、高性能の妨害船や装備品を相次いで購入している背景には、右肩上がりで急増する支援者からの寄付金収入がある。産経新聞が入手した、SSが毎年、米国政府に提出する活動報告書によれば、2004年に120万ドル(約1億4000万円)だった年間収入は直近の12年では、1365万ドル(約16億2000万円)と11倍強に増えた。

 SSはここ数年で、オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニア、オランダや英国、フランスなどの欧州方面でも勢力を拡大しており、寄付金集めキャンペーンやグッズ販売によりそれぞれの国で収入をあげている。米国だけでなく世界全体の総収入は2000万ドル(約23億8000万円)を超えている可能性がある。

 欧州の重要拠点化図る

 中米コスタリカからもサメ漁船に対する過激な妨害容疑で逮捕状が出ているワトソン容疑者は12年5月に、このコスタリカの逮捕状により、ドイツ治安当局に拘束された。しかし、2カ月後、保釈中に仲間の力を借りて国外逃亡した。

日本の目視船にも妨害か

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