土地取得から建物の建設、オペレーションまで一貫したビジネスの経験から、的確な立地戦略とマネジメントができれば、ホテル事業には大きな可能性があるとみて2005年に創業した。
当時はまだ不動産市況が過熱気味だったため、まずは地方都市のニッチな場所を狙って、1号店は熊本県の「大津熊本空港」、3号店は静岡県島田市などだった。このあと、市況の波を見ながら大都市への立地へ移り、東京・上野、千葉市から今度は福岡市、松山市の中心部にホテルを構える。いかに家賃の固定費を抑えて、オペレーションの工夫で利益率を上げていくかがポイントなのだ。
穂積社長が強調するのが「顧客感度ナンバーワン」のサービス精神だ。創業にあたって穂積社長は自分で全国のホテルを泊まり歩いたという。そこで得た結論が「お客さんは、朝食、ベッド、お風呂(バス)の『3B』でホテルの評価を決める」というものだった。