小惑星探査機「はやぶさ2」が3日、6年間の旅に出発した。目的地は初代はやぶさよりも原始的な小惑星。太古の状態をとどめた地下の物質を持ち帰り、生命の起源や太陽系の歴史に迫る手掛かりを探る。
太陽系が誕生したのは四十数億年前。地球などの大きな天体は、多数の小天体が落下した際の衝突エネルギーで高温になり、地表は溶けてマグマで覆われたため、誕生当時の状態は失われている。
これに対し、惑星になり損ねた小惑星はマグマで覆われたことがなく、太陽系初期の物質がほぼそのままの状態で残っている。いわばタイムカプセルだ。
初代はやぶさが訪れた「イトカワ」は岩石だけでできた小惑星だったが、今回の「1999JU3」はより原始的なタイプで、有機物や水を含むと考えられている。直径約900メートルで、サトイモのような形をしているらしい。
生命の材料であるアミノ酸などの有機物は、原始地球に多数の小惑星や隕石(いんせき)が落下したことで届いたとされるが、よく分かっていない。採取した有機物を調べれば、その手掛かりが見つかるかもしれない。