音声合成装置を使い記者会見をするスティーヴン・ホーキング博士。世界最高の頭脳を持つ科学者が、人工知能の開発に警鐘を鳴らし、世界に衝撃が広がっている=2014年12月2日、英国・首都ロンドン(AP)【拡大】
博士は「これまでに開発された原始的なAIは人類にとって非常に有用である」と認めながらも、「ゆっくりとした生物学的な進化しか遂げられない人類は、(AIと)競争することはできず、取って代わられるだろう」と指摘。「完全なるAIの開発は、人類の終焉(しゅうえん)をもたらすかもしれない」と“予言”した。
まさに、反乱を起こしたAIが人類を滅ぼそうとする米SF映画シリーズ「ターミネーター」や、AIとして生まれ変わった科学者が驚異的な進化を遂げる今年公開の米英中合作「トランセンデンス」の世界だ。
博士は5月にも英紙インディペンデントへの寄稿の中で、このトランセンデンスを例に挙げ、「SF映画と片付けることは人類にとって史上最悪の間違いだ」とし、「その危険性を回避する策を学ばなければならない」と警鐘を鳴らしていた。
IT起業家も言及、波紋
AIをめぐっては、米国の電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズや国際宇宙ステーションへの物資輸送を担うスペースXを率いるイーロン・マスク氏(43)が先月、科学サイト「エッジ」に同様の警告を投稿し物議を醸した。