サイトマップ RSS

「密室の闘争」周永康氏逮捕へ 中国共産党 巨額収賄「重大な規律違反」 (3/3ページ)

2014.12.7 00:00

2012年5月4日、北京の人民大会堂で行なわれた中国共産主義青年団の創立90周年記念大会に出席した周永康氏(当時、党政治局常務委員)。司法のトップとして絶大な権力を振るった周氏に、「法治」を盾に厳罰が下されるのは必至だ=中国(AP)

2012年5月4日、北京の人民大会堂で行なわれた中国共産主義青年団の創立90周年記念大会に出席した周永康氏(当時、党政治局常務委員)。司法のトップとして絶大な権力を振るった周氏に、「法治」を盾に厳罰が下されるのは必至だ=中国(AP)【拡大】

  • 中国の習近平国家主席(右)=2014年12月4日、中国・首都北京市(ロイター)
  • 中国・首都北京市周辺地域

 そもそも、「このような人物がなぜ抜擢(ばってき)され続け、共産党の最高幹部にまで出世できたのか」「他の党高官は同じようなことをやっていないのか」といった疑問を持った国民は少なくない。

 また、今回の周氏に限らず、党高官への調査に関する報道は厳しく管理され、ほとんどのメディアは国営新華社通信の原稿だけを使うように指示されている。独自の取材や論評は許されておらず、「密室の権力闘争の結果を国民に宣伝しているだけ」との印象は拭えない。

 さらに、欧米や香港のメディアが報道したように、曽慶紅(そう・けいこう)元国家副主席(75)、温家宝前首相(72)ら多くの大物党指導者の親族にも巨額な不正蓄財の疑惑がある。周氏への厳しい対応で、党内の緊張が一気に高まったとの情報もある。習主席による反腐敗キャンペーンが今後も続くなら、身の危険を感じた党長老が束になって逆襲に出てくる可能性もある。(北京 矢板明夫/SANKEI EXPRESS

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ