契約2年目に当時の監督から「もう先発では使わない」と宣告されたことで気持ちも吹っ切れた。中継ぎとして、抑えとしてのプロ人生の“第2幕”が始まった。
気持ち切らさず
来季の契約は、プロ入り後の自己最高年俸になる。お金というのは、プロである以上、大切な評価基準だ。素直にうれしい気持ちになった。
40歳で最高というのは、ここまで続けてこられたからこそでもある。アマチュア時代にともに汗を流したチームメートや支えてくれるトレーナー、周囲のサポートがあってこそだと、感謝の気持ちでいっぱいだ。
その中で迎える来季の目標は「気持ちを最後まで切らさない」ということに尽きる。今季は優勝争いから脱落し、トレードで主力がいなくなったとき、低迷するチーム成績の影響で自分の気持ちも少し切れてしまった部分があった。とにかくシーズン最後まで、集中力を持続させたい。
今季もクローザーを任されたが、来季も競争で勝ち取りたい。競争を大変だという人もいるけれど、戦いがなくなったらおもしろくない。それは、一般社会でも同じような気がする。だから、10月に米国で家族と過ごした時間がつかの間のオフで、帰国後はトレーニングを翌日から始めている。