「FB創業者、習近平から学ぶ」と題した中国網の記事は、2人が会った日時は明かしていないが、添えられた写真にはザッカーバーグ氏のオフィスで破顔一笑して机に座る呂氏と、その横に愛想笑いしながら立つザッカーバーグ氏の姿がある。机の上には英語など9カ国語に翻訳された習主席の近著「中国の統治」がさりげなく置かれているという構図だ。
記事によると、この著書についてザッカーバーグ氏は呂氏に「同僚にも読んでもらいたくて彼らの分も買ったよ。僕は彼らに中国式の社会主義を理解してほしいんだ」と話し、FBの社員にも中国の社会主義を学ぶよう勧めていることを明かした。
“ネット検閲”が日常化している中国本土では、FBやツイッターなどのSNSやグーグルなどの検索エンジンは体制批判を助長する恐れもあって事実上使用できない。だが、FBは中国本土の企業に対するオンライン広告の販売強化などを目指し、香港に続き北京に事務所用のスペースを借りたという。中国網が伝えたザッカーバーグ氏の言動は中国本土でビジネスを展開するためのロビー活動であり、“おべんちゃら”なのだ。