2012年、下校途中にイスラム過激派「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の凶弾を受け、一時は意識不明となったマララさんは「私たちの未来は教室にあった」と振り返った上で「彼らの銃弾は勝てませんでした」「私はより強くなった」と不屈の闘志を見せた。
教育を求める少女の代表として授賞式に招待した5人の名を挙げ「1人で声を上げているわけではありません。私は学校に行けない6600万人の少女(の代弁者)なのです」と強調。「全ての子供が学校に行くのを見届けるまで、闘い続けます」と決意を新たにした。
全ての子供に初等および中等教育を保証するよう求め、「戦車を造るのは極めて易しいのに、なぜ学校を建てるのはそんなに難しいのか」と「大人の世界」に注文を付けた。児童労働や少女の児童婚などを今、終わらせようと演説を締めくくった。
賞金は計800万スウェーデンクローナ(約1億3000万円)。マララさんは「私の村では、いまだに女の子が通える中学校がありません」と説明し、学校建設に使うとした。(共同/SANKEI EXPRESS)