自民党本部の開票速報場で当確のバラ取り付ける安倍晋三(しんぞう)首相(中央)。左は高村(こうむら)正彦副総裁、右は谷垣禎一(さだかず)幹事長=2014年12月14日、東京都千代田区永田町(早坂洋祐撮影)【拡大】
首相は政権継続が決まったことを受け、閣僚らの人事調整に着手した。15日にも公明党の山口那津男(なつお)代表と会談し、連立政権維持を正式に確認する。政権を奪還した2012年の衆院選に続く勝利となり、来年9月の自民党総裁選で首相が再選される可能性が高まった。安倍首相による長期政権が現実味を帯びてきた。民主党は公示前の62議席から伸び悩む情勢。海江田万里(かいえだ・ばんり)代表は東京1区で敗北し、党内で求心力が低下する可能性がある。菅直人(かん・なおと)元首相も選挙区で敗退した。
首相指名選挙が実施される特別国会は今月24日にも召集され、その日のうちに第3次安倍内閣が発足する予定。9月に内閣改造・自民党役員人事に踏み切って間もないため「交代があったとしても小幅になる」(政権幹部)との見方が出ている。