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【安倍政権考】拉致問題 北の「はぐらかし」続く (1/3ページ)

2014.12.13 09:50

12月8日、拉致被害者の早期救出を願う政府主催のコンサートが開かれ、横田滋さん(右端)、早紀江さん夫妻や曽我ひとみさん(左端)らも駆け付けた=2014年、東京都渋谷区(栗橋隆悦撮影)

12月8日、拉致被害者の早期救出を願う政府主催のコンサートが開かれ、横田滋さん(右端)、早紀江さん夫妻や曽我ひとみさん(左端)らも駆け付けた=2014年、東京都渋谷区(栗橋隆悦撮影)【拡大】

  • 政府が認定する安否不明の拉致被害者(「死亡」「未入国」は北朝鮮の発表・回答)。※拉致被害者の項目は、氏名、当時の年齢、北朝鮮発表の順
  • 拉致被害者、増元(ますもと)るみ子さん=拉致当時(24)=の弟で、家族会事務局長の照明さん=2014年5月30日、東京都千代田区(財満朝則撮影)
  • 日本政府代表団と協議する北朝鮮の徐大河(ソ・デハ)・特別調査委員長(左から2人目)=2014年10月28日午前、北朝鮮・首都平壌市(共同)
  • 【拉致再調査】北朝鮮の特別調査委員会の構成=2014年10月28日現在
  • 金正恩(キム・ジョンウン)氏と張成沢(チャン・ソンテク)氏の関係=2013年12月13日、※敬称略。写真は聯合ニュースなど
  • 北朝鮮・首都平壌市

 安倍晋三首相(60)が衆院選の遊説で全国各地を奔走する中、政権が最大の政治課題と位置付ける拉致問題に関する動きもひそかにあった。北朝鮮側は11月下旬、北朝鮮で埋葬された日本人遺骨問題の進展を図るため日本国内で開催されるシンポジウムに研究者を出席させることを検討し、拉致に関与した疑いのある「よど号」犯からの聴取も実施した。ところが、日本側からすれば、これらは拉致問題解決への誠意ある対応と受け取れるものではなかった。

 遺骨巡る日朝攻防激化

 10月下旬の2日間、平壌で行われた日本政府代表団と北朝鮮の特別調査委員会との協議は計10時間半にわたった。その間、日本は100を超える質問を北朝鮮にぶつけ、いくつかの回答が得られた。政府高官は「マスコミにはほとんど漏れていないが、協議を受け北朝鮮が思惑を持って動き出している」と指摘した。

 日朝関係者によると、現地で遺骨調査を進めてきた朝鮮社会科学院歴史研究所のチョ・ヒスン所長が11月、来日を模索していた。“来日”期間中には、関西地方の大学などでシンポジウムが開催され、終戦前後に現在の北朝鮮で死亡した日本人の遺族による墓参を支援してきた民間団体「朝鮮北部地域に残された日本人遺骨の収容と墓参を求める遺族の連絡会」(北遺族連絡会)が参加者を募っていた。連絡会の活動は朝鮮総連が支援しており、チョ氏の出席が見込まれていたが、結局チョ氏の来日はなかった。

遺骨問題をクローズアップ 北朝鮮のプロパガンダ(宣伝)工作

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