原子力規制委員会が、再稼働の前提となる審査を進めている関西電力高浜原発3、4号機(福井県)について、新規制基準に適合していることを示す「審査書」の案をまとめ、早ければ17日に公表されることが分かった。一方で電源開発(Jパワー)は、青森県大間町で建設中の大間原発について、新規制基準への適合性審査を16日にも原子力規制委員会に申請する方向だ。
高浜原発は事実上、審査合格証の原案となり、九州電力川内1、2号機(鹿児島県)に続く2例目。24日にずれ込む可能性もある。
建設中の原発の審査申請は大間原発が全国初で、合格が運転開始の前提となる。
高浜原発は、定例会合で各委員の了承が得られれば1カ月間、科学的・技術的な意見を公募し、その内容を反映させるため、正式に審査書がまとまるのは来年1月末以降の見通し。
その後も工事計画認可の審査や地元同意の手続きが必要で、再稼働は来年春以降になるとみられる。